「複利」と聞くと、多くの人は投資の話を思い浮かべるかもしれません。
「時間を味方につければ、資産は雪だるま式に増える!」
そんなポジティブなイメージがありますよね。
でも、複利は決してプラスの方向にだけ働くものではないのです。
実は、悪習慣にも「負の複利」が働きます。
たとえば「先送りグセ」。
これは最も恐ろしい負の複利の代表例でしょう。
今日やるべきことを明日に回し、明日になったらまた次の日に先送り。
その繰り返しが続くと、気づいたときには問題が山積みで、もはや手遅れ……なんてことになりかねません。
人間の脳は基本的に「楽をしたい」と思うようにできています。
締切がない限り、なるべく先送りしようとするのは、ごく自然なこと。
でも、これを放置すると、先送りの習慣はどんどん強化され、やがて「やらないのが普通」という思考になってしまうのです。
だからこそ、「前倒し習慣」と「仕組み」を確立することが大切です。
では、どうすれば負の複利を断ち切り、プラスの複利を味方につけることができるのでしょうか?
まず、1つ目のポイントは「小さな前倒しを意識する」こと。
いきなり大きな変化を目指すと、挫折しやすくなります。
たとえば、メールの返信を「すぐに返す」だけでも立派な前倒しです。
タスクを見つけたら「できることからすぐやる」習慣をつけることで、負の複利の流れを断ち切りましょう。
2つ目のポイントは「環境の力を使う」こと。
人間は意志の力だけではなかなか変われません。
たとえば、デスクに余計なものを置かない、スマホの通知をオフにするなど、仕事に集中しやすい環境を作ることで、前倒しの習慣が身につきやすくなります。
3つ目は「仕組み化」。
ルーティンを作ることで、いちいち考えなくても自動的に行動できるようになります。
たとえば、朝一番に「最も重要なタスクを片付ける」と決めてしまえば、先送りの余地がなくなります。
負の複利は放っておけばどんどん成長し、気づいたときには取り返しがつかなくなります。
でも、逆に考えれば、小さな良い習慣を積み上げることで、プラスの複利を味方につけることができるのです。
今日から、ほんの少しだけでも「前倒し」を意識してみませんか?たった1日の違いが、1年後、5年後のあなたを大きく変えるかもしれませんよ。
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編集後記
私は、「負の複利が働いちゃってるな」」と感じたら
朝5時に出社してガンガン仕事を進める。
そうすれば明日から正しい複利を効かせることができます^^