資金繰りに奔走する意味があるのか

最近、資金繰りが厳しい会社の相談を

何社か受けていて胸が詰まります。

既存事業の売上がガタ落ちして

新規事業も芽が出るのに時間がかかる。

 

だけど社員の給与などの販管費は

簡単には削れません。

 

重い固定費をなんとか支払っていくために

赤字の仕事を受けて金をまわす。

 

そんな大変なときに社員が退職する。

 

社長の頭の中は今月末の支払いのことばかりで

組織の再構築やビジネスモデルを修正する余力がない。

 

どの経営者も能力が足りてないわけじゃない。

むしろ普通よりできる側の経営者です。

 

調子がいいときは複利で増えていきますが

風向きが変わればマイナスの複利がやってきます。

 

そんな厳しい状況を間近でみていると

どんな会社でも、いつどうなるか分かりません。

 

そうならないための教訓がいくつか分かったので書いてみます。

 

教訓1

主力事業で稼げなくなったら、早めに撤退を視野に縮小すること

 

今まで10年以上うまくやれていた事業を

撤退することはほとんどの人ができません。

自分がやれるかといったら、たぶんやれないですね。

 

だけど、やらなければ会社が持てません。

拡大より撤退のほうが圧倒的に難しい。

 

しかし全ての企業は、最終的に

M&Aされるか、後継者に譲るか、潰れるかを

選択しなければなりません。

 

教訓2

早めに銀行にリスケをお願いする

 

リスケとは返済計画を変更してもらうことです。

資金ショートする直前(ほんと数日前とか)まで経営者は選択できないようです。

たぶん私も同じ状況になったらそうだなぁ。

 

選択できない理由として、リスケしたら

事実上、今後の融資はないです。これは恐ろしいことですよ。

 

教訓3

金融機関以外からお金を借りない

 

付き合いのある支店長さんたちもメルマガをみてるので

ちょっと書きづらいですが。。。

迷惑をかけるのは金融機関だけにしましょう。

 

資金繰りに窮する経営者は

いろんな人からお金を借りてしまいます。

 

結果、同じ破産だとしても

金融機関だったらリスク分の金利をとってリスクヘッジしてますが

個人間だったら後で何されるか分かりません。

 

資金繰りに奔走する意味があるのか、考えますよね。

 

新規事業でも再生の道があったり、

急場をしのげば楽勝コースであれば

奔走する意味があると思います。

 

しかし現実的にはビジネスモデルが崩壊していて

芽が出ている新規事業はなくて、

再生の見込みが厳しいのがほとんどでしょう。

 

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編集後記

 

売上数億規模で償却前利益マイナス1千万円以上でたら

もう本業のビジネスモデルは崩壊していると考えていいと思う。

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