同窓会に行ってきました。
学生時代の友だちと再会して驚いたのは、
みんな案外、幸せそうにしていたことです。
別に上場企業の役員になったとか、
ベンチャーで一発当てたとか、
そういう派手な話ではありません。
地元の工場で働いてるとか、
奥さんの実家の商売を手伝ってるとか、
話だけ聞けば「普通」そのもの。
でも、話している顔がなんだか満ち足りているんですよね。
ふと、こんなふうに思いました。
「ああ、自分のサイズをわかって生きてるんだな」と。
ビジネスの世界にいると、
「もっと上を目指せ」と言われがちです。
昨対+20%で売上を伸ばす、社員を増やす、拠点を広げる。
もちろん、それが合ってる人もいます。
でも、全員にそれが必要かというと、決してそんなことはありません。
むしろ、自分の器に合わない規模のことを無理してやろうとすると、
途端に歯車が狂い始めます。
たとえば、会社を拡大した途端に資金繰りが苦しくなったり、
社員対応に追われて本業が見えなくなったり。
もしかしたら、今苦しんでる社長さんの中には、
「そもそも今のポジションが自分のサイズに合ってない」のかもしれません。
別に会社を畳んで個人事業主に戻ったっていいし、
思い切って取引先に雇ってもらうのも全然アリだと思います。
下がるんじゃなくて、フィットする場所に戻るだけ。
体に合わないスーツを無理して着てたって、そりゃ疲れますよね。
でも、「自分のサイズ」を知るって、
なかなか難しいんですよね。
自分のことって、案外わからない。
しかも、人は自己評価を過剰にしたり、逆に過小評価したり、バランスを取るのがとにかく苦手。
そんなときは、周囲の評価を参考にするのがけっこう効きます。
「あの人、最近いい顔してるよね」とか、
「あの頃の方が楽しそうだったよ」とか、
言われた言葉をストックしておくと、意外とヒントになります。
幸せって、上に行くことじゃなくて、
自分に合った場所で生きることなのかもしれません。
昔の友だちを見て、そんなことを思いました。
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編集後記
また優しい記事を書いてしまった