ビジネススキルと聞くと、ほとんどの人がこういったものを思い浮かべると思います。
- 数学的思考力
- 論理的思考力
- ファイナンス
- マーケティング
- プログラミング
- デザイン
いわゆる「わかりやすいスキル」たちですね。
これらはもちろん重要です。
どれかひとつでも使いこなせれば、
食いっぱぐれることはまずありませんし、
ビジネスパーソンとしての基礎体力にもなります。
でも、不思議なことに、
組織の中でマネジャー以上の役職について
バリバリやってる人たちをよく観察してみると、
共通して持っているものがあります。
それが、「人間力」。
この言葉、ふわっとしてるので、
あえてスキルセットとして語られることは少ないです。
履歴書にも書けませんし、TOEICの点数みたいに数値化もできません。
でも、実際に人を動かし、チームを束ね、
トラブルを収め、関係各所を巻き込みながら物事を前に進めていくのは、
「人間力」のある人たちだったりするんですよね。
空気を読む、タイミングを見極める、
言葉を選ぶ、場を和ませる、誰とでもフラットに話せる、
相手の立場を瞬時に理解する、
嫌な場面で逃げずに解決しようとする
──これら全部、教科書にも出てこないし、
オンライン講座はありません。
ただ、経験の中で磨かれていく。
人と本気で向き合った回数や、痛い思いをした数、仲間に助けられた場面の蓄積。
もう少し世俗的に言えば
酒を飲めるかとか、ゴルフがうまいかとか、冗談が面白いとか、麻雀ができるとか、そういう能力が大事になってくるかもしれない。
これ、ある種の「ビジネス筋トレ」みたいなもんですね。
なので、若い世代に「もっとスキルを磨こう」と言うのもいいですが、
時には「人間力も鍛えようぜ」って声をかけたくなります。
数値化されないからこそ、意識しないと伸びない。
逆にいえば、そこにこそチャンスがあるのかもしれません。
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編集後記
人間力ある風に言ってみました^^