「何かに燃えたいのに、火種が見えない」
そんなモヤモヤを抱えたまま、
会議室とゴルフ場を往復していませんか?
実は私たちの情熱のスイッチは、
エクセルのセル番地のようにきっちり整理された場所にはありません。
カフェで隣の席から聞こえたスタートアップの失敗談、
たまたま誘われた週末のフットサル、
息子に頼まれて作ったマインクラフトの回路
――そんな「予定外」のノイズが混ざった瞬間に、脳内で火種が起きるのです。
重要なのは「小さな実験」を日常に埋め込むこと。
5万円握りしめて未知の本を大人買いするもよし、
社員の推し活イベントに飛び入り参加するもよし。
ポイントは「成果を期待しない」。
期待しないからこそ、偶然に身を委ねる余白が生まれます。
この余白こそが、次のビジネスアイデアや人生の方向性を浮き彫りにするスクリーンになります。
では、どこへ行けば意図と偶然が交差するのか?
答えは「いつもと違う場所ならどこでも良い」。
駅前の立ち飲み屋、オンラインのニッチな勉強会、
あるいは社内の別フロア。
環境を一ミリずらすだけで、
人は自動的に観察モードになり、
火種となる対象を拾いやすくなるのです。
スマホの通知よりも敏感に、目の前の異物をキャッチしましょう。
情熱がないと嘆く暇があるなら、
まずは靴ヒモを結び直して外に出てください。
雨が降っていたら? むしろチャンス。
傘を貸した相手が次の共同創業者かもしれません。
デスクは書類を置く場所、魂を燃やす炉ではありません。
意図と偶然の交差点に立ち続ける人だけが、人生を面白い物語に書き換えていけるのです。
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編集後記
美味しい定食屋で好きなメニューがあっても
他のメニューを食べる経験のほうが価値があると思って
なかなか好きなメニューが食べられません^^