酒好きな女の話
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この前の記事の舞台、BarTetuのマスターとはもう10年以上の付き合いになる。
彼が佐賀にいらっしゃるたびに、地元の知られざる名店に連れて行ってもらうのが恒例だ。
彼の名前はテツさん。彼が教えてくれるグルメの知識と、私を育てようとしてくれるその深い愛情にはいつも感服する。
私も一応、グルメなやつとして他の経営者から評価されているが、実はそのほとんどがテツさんから学んだ受け売りだ。テツさんの影響力は計り知れない。
8年前、佐賀駅前に新しい寿司屋ができたときも、真っ先にテツさんと一緒に行った。回らない寿司屋、というのが新鮮だった。テツさんは食事のマナーに厳しい。彼は、いかに美味しく、スマートに食べるかを極めている。
彼はまるで若くてマイルドな海原雄山のようだ。だから私も、テツさんと一緒に食事をするときはいつも緊張する。
カウンターに座り、テツさんとビールを飲みながら話していると、彼はいつも的確なアドバイスをくれる。
「石橋くん、しゃべりが多いよ。寿司に向き合わなきゃ。」
テツさんの言葉には、いつもどこかしら詩的な響きがある。彼の言う通り、目の前に置かれた寿司はすぐに食べたほうがいい。にぎりたてが一番美味しいからだ。
そのアドバイスを受けると、目の前に寿司が置かれた瞬間に手に取らなきゃいけないという謎のプレッシャーを感じる。それでも、テツさんの言葉には真実がある。彼のアドバイスを受け入れ、実践することで、食事の美味しさは一段と増すのだ。
テーブルマナーを知っている人との食事は非常に重要だ。しかも、アドバイスをくれるなんて本当に有り難い。テツさんとの食事は、いつも新しい発見と学びに満ちている。それはまるで、一杯のビールの中に隠された小さな奇跡を見つけるようなものだ。
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編集後記
寿司はスシローが一番おいしい!
なんていう浅い人間にはなるんじゃねぇ。