福岡にある店舗で雨漏りがひどく、
営業できないピンチがありました。
雨漏りは当然大家さんに修繕責任があります。
管理会社に連絡して修繕するのが普通の流れ。
住宅の賃貸はこれで解決するのですが、
テナント賃貸は難しい問題に発展するケースがあります。
地主が所有するテナントを賃貸している場合、
50%ほどの確率で管理会社が入っていません。
管理会社がいないと、テナントで起こった問題は
直接不動産オーナーに言う必要があります。
今回の雨漏りも直接大家さんに言わなきゃいけない。
コワモテ大工が大家さんに連絡したところ
「フリーレント2ヶ月あげたから
雨漏りとかの修理は賃借人持ちっていう契約だった」
と言われました。
急いで契約書を確認してみると
どこにもそんな文言はありません。
通常であれば、強く抗弁できるところです。
しかしテナント賃貸の多くは定期借家契約。
借りる期間が決まっていて、契約が切れたら追い出されることもあります。
しかも定期借家契約3年で契約していた私の凡ミスがありました。
普通6〜10年で契約するのに、このテナント契約は確認ミス。
3年といえばやっと初期費用が回収できて
ここから利益っていう時期。
追い出されるわけにはいきません。
雨漏りを修理する責任はないというオーナーの主張
雨漏りを直してもらいたいし、
3年後の契約更新もやってもらいたいから
強く言えない私の主張
こういうときに弁護士を使えば
余計にこじれて話がまとまりません。
私はすぐオーナーの自宅にあいさつにいきました。
福岡の有名な山の頂上にある豪邸に住む老夫婦と仲良くなって、後日雨漏りのことを相談して、快く雨漏りを修正してもらうことに成功しました。
最後には「今度はお酒飲みに家族でおいで」と言ってもらえました。ちなみに豪邸の離れにある家には、焼肉屋さんが開けるくらいのロースターが7つほど、なぜかバーカウンターもありました。。。金持ち度合いがすごかった。
こういうピンチって実はチャンスでもあって、
逃げるほど事態は悪くなって、近づくほどチャンスに変わります。
思い切って懐に飛び込もう。
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編集後記
今回のケースは失敗すると
機会損失が1億円くらいのピンチだったので
全部まとまって良かった。。。