冬になるとヨシくんの話を思い出します。

高校を退学してから、河合塾 薬院校に

浪人生と混じりながら通っていました。

 

そのころの河合塾には、高校中退者が

集まるクラスがあって

・引きこもり秀才

・キャバ嬢

・遊び人

・ヤンキー

など今まで会ったことがない人たちがいて

みんな仲良く過ごしていました。

 

その中で私が尊敬していたのが

遊び人、ヨシくんでした。

 

２個上で、いつもおしゃれな格好をしてて

社交性が飛び抜けていて

今で言うところの陽キャを極めた男でした。

 

ヨシくんが陰キャラからヤンキーまで

平等に接してくれて、みんなクラスの仲間だ！みたいな

雰囲気を作っていました。

 

みんなで毎週のようにラウンドワンにいったり

恋愛話で盛り上がったり

天神インキューブの全フロアを無意味にまわったり

大名の３９マートで古着を探したり。

 

そういえば、あれは青春だったな。

 

警固公園でヨシくんが

「ちょっと声かけてくるわ」

と呼吸するようにナンパに成功したり。

 

私も尊敬するがあまり、苦手なナンパに挑戦して

誰にも相手にされなかったり（笑

10回くらいやったと思いますがゴミ同然の扱いでした。

 

尊敬しすぎて、同じような古着をきて

ヨシくんにおしゃれチェックをしてもらったり。

 

冬に河合塾を出てランチにいく途中、

「寒くて嫌になりますねー、ヨシくん」

とか軽く言ったら

 

「逆に寒くて心地いいでしょ、受け取り方よ」

 

このトークを20年後の今もはっきり覚えてます。

マイナスな現実があっても、プラスに変換するスキルがあることで豊かに生活を送れる、ということを教えてもらいました。

 

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編集後記

 

いまも楽しいけど、あのときも間違いなく楽しかった。