家庭で「言わないでもわかるでしょ!」と言われること、ありますよね。
でも、会社の組織内では「察する」ことをやめたほうがいいんです。
なぜか?
察する文化は、ビジネスにおいて害悪だからです。
言葉をそのまま受け取らずに裏を読もうとすると、
判断が遅れるし、余計なエネルギーを使います。
「もしかして、こういう意味か?」
「いや、実はこう言いたかったのでは?」
と考えているうちに、
時間もチャンスも失われていく。
例えば、上司が「この件、ちょっと考えといて」と言ったとします。
部下は「え?どういうこと? すぐにやれってこと? それともじっくり考えてアイデアを練るべき?」と悩む。
この時間がムダ。
言われた側は、「考えといて、というのは具体的にどんなアクションをすればいいですか?」と聞き返すべきだし、言う側も「来週金曜までに3つアイデアを出して」くらい明確に伝えたほうがいい。
また、部下が上司に「A社との件、大丈夫です」と報告したとしましょう。これも曲者。「大丈夫」というのは、契約が完了したのか?
それともまだトラブルはないというだけなのか? 受け取る側によって解釈が変わる。だから、「契約書を締結し、先方から確認のメールももらいました」といった具体的な伝え方が必要です。
また感情や目線のズレも察することでは解決できない。
なんでそんな行動になったのか、小さなことから聞かなければ、最終的に憎しみ合ってしまいます。
傷が浅いときにすぐ聞くことが大切。だいたい分かりあえます。
日本の文化では、「空気を読む」「忖度する」ことが美徳とされがちですが、ビジネスの現場では逆効果。人によって受け取り方が変わる余地を残すと、ミスや認識のズレが生まれます。
だからこそ、組織を強くするには、「察する文化」をなくし、「明確に伝える文化」を作ることが大切です。伝える側は含みのある言い方をせず、ストレートに。受け取る側も勝手に深読みせず、不明点があればすぐ確認する。これだけで、意思決定のスピードが格段に上がります。
家庭では「察してよ!」と言われることもあるでしょう。でも、ビジネスの場では、「察さない」ことが成功のカギ。今日から試してみませんか?
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編集後記
こんにちは、空気を読む力ゼロの石橋です^^
奥さんのイライラの意味は聞かないとわかりません。