「最近、なんだか時間がないなぁ」と感じること、ありませんか?
でも実は、その“時間がない”感覚、
本当に物理的に忙しいからではないかもしれません。
例えば、パソコンで資料を作ろうとした瞬間、
「あ、あのメール返信してない」と思い出し、スマホを手に取る。
するとLINEの通知が目に入り、ついでに返信。
気づけば、資料作りに戻るのに5分以上ロス。
そして、再び資料に戻っても、さっきまで何をやっていたかを思い出すのに、また数分。
このように、「やることが多すぎる」のではなく、
「意識が飛び散っている」ことが、
“時間がない”と感じる主な原因になっているんです。
心理学では、これを「注意の分散」や「認知的切り替えコスト」なんて呼んだりします。要するに、一つのタスクから別のタスクへ意識を切り替えるとき、私たちの脳はけっこうなエネルギーを使ってるんですね。そしてその切り替えのたびに、ちょっとした“再起動”が起きてるようなもの。
つまり、忙しさの正体は「タスクの量」よりも「意識の移動回数」だったりします。
じゃあ、どうすればこの“意識の断片化”を防げるのか?
答えはシンプル。「意識の一本化」を心がけることです。具体的には、
・今やっていることに関係ない通知は切る
・気になるタスクは紙に書き出して、いったん頭の外に出す
・25分集中+5分休憩のポモドーロ・テクニックを使う
こういった小さな工夫で、「時間がない病」から抜け出すヒントになります。
仕事で重要なポジションにいる人ほど、あれこれ抱えてしまうのは当然。でも、“考えること”と“やること”の交通整理をするだけで、思った以上に時間が戻ってきます。
今日はそんな、時間と意識のお話でした。さて、次にあなたの意識が向かうのは、どんなタスクですか?
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編集後記
「忙しい」と思っているのは、単なるテクニック不足です。