極端な意見や行動を見聞きして、
「なんでそんなこと言うんだろう」
「理解できない…」
と驚いたり、腹が立ったり、呆れたり。
そんな経験、ありますよね。SNSを開けば1秒で怒れる。駅前の光景にモヤっとする。世の中、感情コストの請求書で溢れてます。
でも、そういうときにちょっとだけ数学の「正規分布」を思い出すと、不思議と心が落ち着くことがあるんです。
正規分布って、いわゆる「釣鐘型」のグラフのアレです。
多くの人は真ん中あたり=平均値に分布していて、端っこ(極端な方)にいる人は少数派。けど、ゼロではない。
つまり、どんなテーマでも「極端な意見や行動をする人が一定数いる」のは、むしろ自然なことなんですよね。
たとえば、コンビニで店員さんにキレ散らかしてる人を見たとき。「うわぁ…」と思うのも当然ですが、「ああ、この人は分布の端にいる人だな」と思えると、感情の距離が取れるようになります。怒りに巻き込まれず、俯瞰して見られるようになるんですね。
これは、ビジネスの場面でも応用できます。
極端にネガティブな意見、やたらと攻撃的なフィードバックに出会ったとき、「これは全体の中の数パーセントの声」と考えることで、冷静さを保てる。
もちろん真摯に耳を傾ける姿勢は大事ですが、必要以上に引きずられる必要はありません。
正規分布という概念は、数学というより“心の防寒具”です。寒風が吹いてくるのは避けられないけれど、上着を一枚羽織ることで、ダメージは減らせます。
「そういう人もいるよね」と思えることが、自分の感情コストを下げ、日々を軽やかにするコツなのかもしれません。
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編集後記
100人いたら3人くらいはヤバい人なのが、世の中です(笑