「あなたの将来の夢はなんですか?」
この質問、小中学校では鉄板ですよね。
将来の夢を語らせるキャリア教育……
一見、美しく希望に満ちた問いですが、
私はこれ、かなり危険な問いだと思っています。
なぜなら、子供たちが語る“夢”の多くは、
スポーツ選手、芸能人、医者、弁護士。
いわゆる“分かりやすい成功者”です。
でも、そういう職業に就けるのって、現実的には0.1%未満。
つまり、99.9%の子どもには関係のないロールモデルなんです。
「目指すのは自由じゃないか」と言われそうですが、
問題は“それしか知らない”こと。
現実社会にはもっと無数の職業があるのに、
子供たちに紹介されるのはごく一部の、
しかも非常に競争率の高いキャリアばかり。
これはいわば、職業選択の入り口で「選択肢のない自由」を与えているようなものです。
最近では、芸能人のセカンドキャリアに関するニュースも増えてきました。
華やかな第一線を離れ、現実的な第二の人生を歩む姿。
こういった“その後”をしっかり教えることで、
子供たちの職業観はもっと現実的かつ柔軟になるはずです。
私が提唱したいのは、
社会人の約7割が関わるであろう「営業職(サービス業、販売業、飲食業含む)」をもっとキャリア教育の中心に据えること。
営業って、ただモノを売るだけじゃない。
人と関わり、相手のニーズを読み取り、自分の価値を伝える。
これはもう、社会で生き抜く“総合格闘技”みたいなものです。
子供に夢を語らせるよりも、
「どうすれば自分の価値を高めて、お金をもらえるか?」
という問いを投げかける方が、
よっぽど人生に必要なスキルを育てると思いませんか?
夢はあっていい。
でもその夢を支える“現実的なキャリア設計”も、もっと教えてあげたい。
なんなら、学校の授業で「営業のロープレ」やってもいいと思ってます。
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編集後記
そういう子供向けの塾とかやれたらいいですね。