夢を追うのはタダ
そう思い込んでいませんか?
学校の先生たちも生徒に夢を語らせますよね。
厳しいお話ですが、夢にはこっそり“利子”が付いてきます。
この利子はだいたい10年後、
現実路線へハンドルを切ろうとした瞬間にドンと請求書を叩きつけてきます。
使った時間や情熱がサンクコストとなり、
「ここでやめたら全部ムダだ」と足がすくむ、
あの心理的負債こそが利子です。
※サンクコストとは、既に支払ってしまって回収できない費用のことです。日本語では埋没費用とも呼ばれます。ビジネスや恋愛など、様々な場面で発生し、意思決定に影響を与えることがあります。
多浪してでも医学部に入る、
アイドルのステージに立つ、
漫画家として単行本を出す、
プロスポーツ選手として活躍する、
どんな夢でも構造は同じ。
利子が怖くて撤退できず、気付けば30代半ば。
貯金もキャリアもジリ貧……
これは誰にでも共通の落とし穴です。
私は中学1年生のときに監督にトンボをぶん投げて以降、
プロ野球選手っていうありがちで最難関の夢を早々に諦めて、
それからは全然夢見ないタイプで生きてきました。
意外と20代まで粘っている人に出会ってきたので
私だったらどう対処するか、考えてみます。
①夢の元本を小分けにする
年間や四半期ごとにゴールを設定し、成果が出なければ資源を別の案件へ即リダイレクト。投資単位を小さくすれば痛手も小さい。
②利子を“学び”に変換する
過程で得たスキルや人脈を棚卸しし、本業や別事業へ横展開する。負債を資産に振り替えるイメージです。途中経過で得た物語こそ履歴書に深みを与えます。
③満期日を明確にする
何歳・何月までにKPI達成、未達なら撤退……と自分で宣言。締切があるからこそ全力投球できるし、去り際もスマート。
これらを徹底すれば、
夢につく利子はむしろレバレッジになります。
追う価値ある夢か、利子だけ膨らむ幻想か
区別するのはあなた自身。
サンクコストに呑まれるか味方につけるか。
30代の清算タイムが来る前に、ぜひ自分のポートフォリオをアップデートしましょう。
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編集後記
でも夢全振りタイプはかっこいいし、一度きりの人生でなぜ安牌に生きなきゃいけないんだ、とも思う。
中学時代の悪友は、ラッパーから今は東京で俳優として生計を立てようと頑張っています。
https://www.instagram.com/mugen_0000/
九州で小さな劇団とか経営してみても面白いかもね。彼は暴れ馬なので所属させないけど^^
全振りできるほどじゃない人は、早めに諦めたほうが生きやすい世の中よ。