経営を語る会議で「自己資本比率はせめて◯◯%に…」
と熱弁する先生方を見るたびに、苦笑します。
※自己資本比率とは、企業の総資本のうち、自己資本(純資産)が占める割合を示す指標です。この比率が高いほど、企業の財務体質が安定しているとみなされ、返済義務のある負債(他人資本)に依存していないことを示します。
そもそも自己資本とは、自分で汗をかいて稼いだ利益を貯め込むか、
誰かに出資してもらうかの二択。
だったら、金利数%でリスクを背負ってくれる
銀行という“株主”を活用しない手はありません。
デスノートのニアが言うように「負けた時はごめんなさい」でいいんです。
要は、返済不能になりそうなら素直に「ごめんなさい」。
命までは取られないと考えれば、借金を返せなくなることなんて大したことありません。
拡大には資金が必要。
技術でも人材でも、
スピードが命の時代に自己資本だけでチマチマ進むのは
、Tシャツ一枚でエベレストに挑むようなもの。
寒いし遅いし、下山する頃にはマーケットが溶けています。
「でも借金は怖い…」
そう感じるのは、キャッシュフローの設計図が無いから。
資金繰り表は“お金のGPS”。
GPSを見ながらドライブすれば崖から落ちませんよね。
売上が伸びるたびに道路が舗装され、返済期日という看板が遠くに見える。
あとは最高速でアクセルを踏むだけです。
最後に、銀行交渉のコツを一つ。
数字よりも「ストーリー」で口説きましょう。
銀行員も人間、ロジックより物語にワクワクします。
「この資金で半年後に◯◯市場を取ります。取れなければ即撤退し、◯%で回収します」と具体的に語れば、“株主”はきっと拍手してくれます。
自己資本比率0%?
大いに結構。借りられるだけ借りて、世の中に良いサービスをばら撒きましょう。
借金は恐怖ではなく、拡大を加速させるブースターです。
出力を上げて、さあ次のステージへ。
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編集後記
まぁ、拡大し続けるのが正解かというとそうじゃないですけどね。