「教育しよう」なんて思っている時点で、
すでにちょっとズレてるのかもしれません。
誰かをどうにかして変えよう、学ばせようとする気持ちは、
どこか上から目線になりがちです。
でも、よく考えてみてください。
自分自身、誰かに「勉強しなさい」
と言われて素直にやる気になった記憶って、
あまりないんじゃないでしょうか。
むしろ、心のどこかで「うるさいな」と思ってしまったり。
人は、自ら「学びたい」と思ったときにしか、
本当の意味での成長は始まりません。
だからこそ、外から無理やり押しつける教育は、
基本的に効かないんです。
ところが、不思議なことに、
自分自身が真剣に学び、行動し、変化していくと、
その姿に触発されて「自分もやってみようかな」と思う人が出てきます。
言葉よりも行動。教えるよりも、見せる。
見せて動かない人がいても普通のことだと諦める。
会社の中でも、子育てでも同じです。
口でガミガミ言うよりも、自分が背中で語るほうが、
はるかに強く伝わるんですよね。
実際に私は両親からスポーツしろとか勉強しろとか
一切言われたことがないのに、どちらも大好き。
むしろ強制されなかったから、好きになれたのだと思います。
もちろん、それでも動かない人もいます。
でもそれでいいんです。
すべての人に学んでほしい、変わってほしいと思うのは、
どこか支配欲の表れかもしれません。
「学ぶ人は学ぶし、学ばない人は学ばない」。
ただ、それだけのこと。
だからこそ、まず自分自身が、学び、行動し、変わり続けること。
その姿が、自然と周囲の誰かの心に火を灯すこともあるのです。
今日も、自分の背中を磨いていきましょう。
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編集後記
自発的に動くごく少数の人で
全然動かない人たちでも機能するように
仕組みを作るだけです。