難しい専門知識を持っていることは、
士業やコンサルタントとしての最低条件です。
しかし、その知識をそのまま専門用語でぶつけても、
ほとんどのお客さまには意味不明。
結果、「すごそうだけど、よく分からない」で終わってしまい、
財布のヒモは緩まないのです。
権威づけには専門用語は便利ですが、
売上に直結させるには別のスキルが必要になります。
それが“売れる言葉”への翻訳力です。
専門用語をかみ砕き、お客さんの世界に合わせて説明する。
この「通訳」スキルこそ、収益化の鍵です。
優秀な人ほど陥りがちなのが、「自分の知識を見せたい病」。
無意識のうちに、難解な言葉や概念を多用し、
自分の能力を誇示してしまうのです。
しかしそれは、クライアントからすれば“専門家の自己満足ショー”を見せられているようなもの。ためにならないどころか、時間の浪費ですらあります。
本当にできる専門家は、知識を小出しにします。
必要なときに、必要な分だけ。
それも相手の言葉で。
そうすることで、クライアントは「この人は自分の状況を理解してくれている」と感じ、信頼が生まれます。
さらに重要なのは、「分からないクライアントが悪い」という態度を捨てること。
クライアントは自分の専門外のことだからこそ、あなたにお金を払っているのです。
その分野では彼らが素人であるのは当然。
逆に、あなたがクライアントの専門領域に足を踏み入れたら、
きっとあなたの方が素人です。
要は、専門家が生き残るには「顧客の価値に徹底的にフォーカスする」こと。
そして、自分の知識や力量を見せつけたいという虚栄心を、
そっと引き出しの奥にしまっておくこと。
これができれば、あなたの専門知識は確実にお金に変わります。
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編集後記
コンサルやっていると頼られまくるから
自分のポジションを勘違いしがち
(私もそうなりやすいので気を付けてはいるんですが 笑)
みんなも専門家にビビることはありません。
金で専門知識を買っていると思って堂々と使いこなせばいい。
コンサル側は、ただ経営者を補完するための駒であることを
自覚しないといけません。