よく税理士の先生なんかが
「社長の仕事は意思決定です!」
と言われますね。
そのとおりなのですが、誤解している人が多いので
分かりやすく言語化してみます。

実は意思決定と呼ばれているものには
2つのパターンがあります。
1.費用対効果の合理的な判断
2.不確実な情報の中で1つの選択肢に決める判断
例えば、集客のためにホットペッパーを使うか
ウェブサイトを使うか、SNSを使うか。
こういうのは合理的な判断が可能で
投資に見合った効果が得られれば継続したらいいだけ。
どのコンサル会社を選ぶか、提携する士業を選択するか
こういうのもやってみて効果がないならやめればいい話。
事業を撤退するかどうかは赤字を解消できる見込みがあるか、
その資金力があるか、人材のレベルなんかで決めることができる。
実は1の判断は数字で計算したら即決できるので
難易度はすごく低い。
やはり経営者の醍醐味でもあるのは
2の不確定要素が強い判断をするときです。
例えば、
店舗の移転で本当に売上があがるかは分からない。
できる限り情報を集めて不確定要素ばかりの中で判断しなきゃいけない。
新しい事業をやるときは経験もなければ適した人材もいない。
だけど会社の継続を考えれば既存事業だけでは難しい。
じゃあそのままでいいの?というとそうじゃない。
2の不確定要素に対する判断は失敗がつきものです。
①十分な情報がない中で、ほぼ主観でやるやらないを決める
②高確率で失敗する
③次は失敗しないために、何が原因だったのか検証する
④その検証ポイントを踏まえて、より精度を上げて次の意思決定する
というサイクルを繰り返すことで、意思決定力が上がっていきます。
答えがない現象について判断を下すのは
人間に残された数少ない強みかもしれません。
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編集後記
こういう記事は読み飛ばされがち!